侍戦隊シンケンジャー第四十九幕「侍戦隊永遠」

侍戦隊シンケンジャー第四十九幕「侍戦隊永遠」雑感です。


終わってしまいました…。

†††


「狙うは血祭ドウコク!!」
「来い…絶望ってのを教えてやる…。」
いよいよ大将ドウコクとの戦い！　頼みの綱である，薫が造った「志葉家のモヂカラ」ディスクの力をドウコクに叩き込むため，６人は各個は展開。薫に拠れば，ディスクの力は一回のみ。後がありません，シンケンジャー！

ナナシ連中をさばきつつ，丈瑠の進路を開く家臣達。間隙を付いて，ドウコクの胸に突き立った丈瑠の一撃！
…！　薫の負わせた封印の傷跡に，丈瑠の刀は深々と刺さったはず，なのに…！　
「こんな程度じゃ，俺は倒せねぇぜ？」
封印の傷跡を深めたものの，致命傷には至りませんでした。薫の言うとおり，一回こっきりで壊れるディスク…。音を立てて崩れる希望に追い打ちをかけるように，ドウコクの反撃！

圧倒的なパワーです。大きなダメージを受けて，変身を解かれるシンケンメンバー。源太の相棒ダイゴヨウも，ドウコクの間接攻撃が直撃して大破してしまいます。これがこんなところで壊れるとは，正直意外でした。どうせなら源太の盾になってダイゴヨウは壊れ，無傷の源太は丈瑠のために暗躍する，とかって展開の方が…あ，最後は「力ずく」でしたっけね。
ドウコクは彼らに更なる絶望を与えるため，「薫を先に殺す」と言い残し，立ち去ります…。

その頃薫は，ディスクをもう一枚作るべく，傷付いた身体に鞭打ってショドウフォンを振るっておりました。それを止めようとする丹波，振り払う薫。
「丈瑠達は，生きているならもう一度立つ！」

あくまでも丈瑠を信じる薫の姿に，さすがの丹波も胸打たれたようです。これまで，この人のこんな真面目な表情を見たことがあったでしょうか。登場人物中最も好かないキャラだったのであまり当ブログには登場しておりませんでしたが，最終話の今になってやや上方修正です（笑

同じ頃，丈瑠のジイである彦馬もまた，主を助けるために槍を構え，単身で外道衆に立ち向かっておりました。ジイや達，今頃になって大活躍ですね。皆の気持ちを期待を背負い，再び立ち上がった丈瑠たちの前に，丹波は静かに２枚のディスクを差し出しました。

一枚は勿論，薫が仕上げた２枚目のディスク。もう１枚は，丹波自身がモヂカラを込めた白いディスクです。そのディスクには「双」の文字。
「ご武運を。」
丹波もまた，ようやく丈瑠を十九代目当主と認めたということでしょう。２枚のディスクを受け取り，丈瑠たちはドウコクと対面。最終回はもちろん，スーツアクターさんに代わる前に，役者さんによるアクションが展開されます。
この番組も始まって，早一年。女優さん達も，否応なく刀をかっこよく振り回す稽古とかされていたんでしょうね。カメラアングルも上手く，さほどの違和感を感じませんでした。

ナナシをある程度始末したところで，変身！　ドウコクの動きを封じるため，千明が「田」を，茉子が「十」を，源太が「、」を，ことはが「寸」を，流ノ介が「糸」を。全部合わせて，「縛」！　ドウコクの動きが止まります！　このシーン，ちょっと感動しましたw
身動きできないドウコク。丈瑠が丹波の「双」のディスクを烈火大斬刀に嵌め込むと，なんと大斬刀が二刀流に！　重い刃の連続攻撃を食らって，さしものドウコクもダメージを重ねたようです。
「今だ！」

茉子以下４人が，刀で一斉に斬りかかり，ドウコクの動きを止めます。そこに薫のディスクを装備した流ノ介が，ドウコクの傷に三度目の刃を！　ここの連携攻撃も眼を見張るものがありましたが，まさか「志葉家のモヂカラ」を丈瑠以外が使うとは…驚かされましたね！

さすがのドウコクも深手を負って，一ノ目を失いました。続いて二ノ目，巨大化戦。この時のドウコクの「無駄にデケェなりしやがって」は，思わず吹きましたw　おいおい，自分はどうなんだよ，とww
ドウコクにありったけのモヂカラを叩き込むため，絶対外さない至近距離まで肉薄する一同。その最中，丈瑠はそっと家臣たちに漏らします。
「今のうちに言っておく。…お前たちと，一緒に戦えてよかった。感謝してる。」

感動しました。このセリフのために，この回は…いえ，これまでの各話の積み重ねはあったなぁ。
やっと本音を漏らした丈瑠。この局面でこれを言われては，家臣たちも張り切らざるを得ませんよね！

最期はシンケンオーの一太刀が，ドウコクを一刀両断。封印ではなく，撃破です！
「俺が居なくなっても，いつかテメェらも泣く時が来る…。三途の川の隙間は，開いてるぜ…！」
これまでの志葉家歴代当主が成し得なかった快挙！　ついにドウコクを倒しました！

そしてエンディング…。
薫は丈瑠を十九代目としたことで，隠居生活へw　茉子は両親の待つハワイへ，ことはは京都の実家へ。千明は大学受験，流ノ介は再び歌舞伎の世界へ。源太はパリで屋台を引きに…。

それぞれの生活へと帰っていく家臣たち。流ノ介が別れの舞を舞う中，一人また一人と抜けていく様は，卒業式さながらでした。これまでの一年を思い返し，胸が熱くなる想いです。
「…行ってしまいましたなぁ…。ここがこんなに広いとは…。」
彦馬の言葉に，照れ隠しで返す丈瑠。今し方，茉子から「人見知りを治せ」と言われたばかりなのにw
「ジイも孫のところに行くんじゃないのか？」
丈瑠に侍以外の生活を体験させたいと，カルチャー教室のパンフを差し出す彦馬。料理，英会話，カラオケ…そして彦馬はけいおんw　そう言えばEDでもギター弾いてましたっけねw


終わってしまいました，シンケンジャー。全体として，要所要所での伏線の張り方が上手く，意外性に裏打ちされた作品との印象が残ります。溌剌としたイメージがあった前作「ゴーオンジャー」とは，また毛色が違った作品でしたね。
さて，次週からは「天装戦隊ゴセイジャー」。俳優さんたちは，一層若くてキレイになった印象です。本当に，最近の男の子達は，どうしてこんなに綺麗な顔をしているのでしょう…って，オバサンみたいですね私w

タグ：シンケンジャー

コメント 13

終わっちゃいましたね～。ここまでかぶりついて見た子供向けドラマは久しぶりです。特に終盤は「子供理解出来るんかい？」みたいに大人が見ても納得の出来でしたよね。しかし1年て早いですね。ついこの間おでん合体で笑っていた様な気がします。次回からの「ゴセイジャー」。まだ見ていないせいでしょうか、何か無難でクセのない戦隊物の様な気がします。出演者もみなさんアイドルみたいだし。ま、1年後は「そう言えばあんな事言ってたよな～」と言っているかもしれませんけどね。
by RUSH大好き (2010-02-11 22:06) 

はじめまして。
シンケンジャー最高でした。「一緒に戦えて…」では泣きそうになっちゃいました。
6月にVシネマが出るみたいなんで楽しみです。
by やすとみ (2010-02-12 00:27) 

> RUSH大好きさん，コメントありがとうございます＾＾
本当に，いろいろよくできた印象の残る作品でした。前作「ゴーオンジャー」の際も思いましたが，最近のお子様番組は侮れません。特に本作は，ホロリとさせられるシーンの多かったこと！　特撮物で涙するとは，我ながらに驚きでした！

「おでん合体」とかありましたねw　言われて，またコーヒーを吹きそうになりましたww

「ゴセイジャー」も，取り敢えずは私も観ると思います。コレのテーマは聖者なのでしょうかね。スタッフさんとかも全くチェックしてませんし，前知識なしで楽しんで，気に入り出したらレビューを考えようかなぁと思ってます＾＾

by 凪 (2010-02-12 03:48) 

> やすとみさん，ご訪問＆nice!＆コメントありがとうございます＾＾
丈瑠の影武者が判明した当たりから終盤にかけては，本当に涙々でした。日曜朝からテレビの前でハンカチを握ったことなんか，ついぞ記憶にありません。よく練られた良い作品でしたね＾＾

Vシネ，出演者さん達のブログでもちょっと書かれていて，「おっ」と思っておりました。６月ですか，ちょっと先ですが楽しみですね！

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